囀る鳥は羽ばたかない 1巻3話(ネタバレ・感想・考察)

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私にとって「囀る」は、ため息がこぼれ落ちるような作品です。
ヨネダコウ先生の描くキャラクターも魅力あるし、
ストーリーも納得いく展開で、不自然さを感じることなく
自然と入り込めていくのが心地良い作品です。
BLの垣根を越えうる作品であることは間違いないことこの上なし。

2話では、百目鬼の過去(妹の存在)がポイントとなる話でした。
個人的には、今後の考察にも必要となる要素が多い回という感じで
割と深く考え込んだ感じでした。毎回があんな重厚な話だと、今後、身がもたんぜ…(主に私の)。

てことで、今回もネタバレ有り有りの感想・考察いってみましょう〜♪


前話では、矢代が自社ビルのエレベーター乗り場に座り込み
百目鬼を怒らせたことによる興奮から「勃ってやがる」と自虐的に独白するというシーンで終わっています。

怒った百目鬼の顔を思い出し、お尻がジンジンと疼き出す矢代w 本当に変態やw
その顔が、昂りが消えないうちに誰かに掘られたいと思う矢代に「そこにいられると邪魔だ」と言うものありけり。その名も「平田」。

堅い良く、威圧感のある風貌の平田は、矢代にとっては組長に当たる存在であり、お互いに気が合わない相手。

その平田が矢代を見下ろしていると(あー萎えた萎えた 一気に萎えた)と矢代。
同じ堅いの良さを誇る百目鬼とは程遠く、平田は矢代の好みではないことだけは察せらます(萎えるほどに)

ここでの私的高ポイントは、それでも平田は組長は組長ってことで、
タバコの火をつけてあげる矢代がツボです。羨ましいぜー。

そして平田との会話からは、矢代のヤクザとしての立ち回り方を垣間見ることができます。
・矢代は金の転がし方が上手い
・出世欲がなく金の算段と色欲ばかり強い

「金を転がす」という意味について調べてみると「手持ちの金銭を必要としているところに融通する」「利潤を上げるために投資する」とあるので、矢代はお金の貸し借りや、株等をしのぎ稼ぎに用いているというところでしょうか。いずれにしても、暴力で稼ぐのではなく、頭を使って稼ぐ。まさにインテリヤクザは伊達じゃないっつーことですな。痺れます。

そんな矢代の素敵活動を教えてくれた平田の本題、実はこちらでした。
「この前、三角の親父さんが来てたそうだな 何しに来た?」

この前とは、1話で三角と矢代が料亭に行き、矢代が酔い潰れた日のことを言っている。
その情報を得て矢代の元に来た平田も、当然「跡目争い」のことを知っており、
自身の出世にも関わるこの大一番。
いわば、矢代の様子を見つつ、牽制しに来たというところでしょう。
何せ、矢代は三角のお気に入りであり、かつては「イロ(愛人)」だったことは、誰もが知るところですのでね。


その後平田は「松原組若頭の出所祝い」の義理ごとに、矢代も参加させます。
(義理ごとの一つとして、出所祝いにはお見舞金などを包むそうだ。相場としては各組織から5〜20万ほど。シーンとして登場はしてないが、矢代も出席しているからには当然包んでいると思われ。ヤクザの付き合いも大変だなぁとは思うけど、お金に関しては何ら問題なさそうな矢代はん。もう好き。)

しかしヤクザの集まりともなると、矢代の眉目秀麗ぷりっが、ただただ際立つのみっすねー。多分、そんじょそこらの「美人」と言われている女性でも敵わないんじゃないかしらん。
矢代の場合は、顔だけでなくその「所作」がまた美しいですのでね。自分プロデュース完璧です。
平田なんて、良い堅いのくせして「水玉のネクタイ」ですよ。はぁ…誰得なん?
と思わずにはいられないほどっす。

そんな麗しの矢代さん。
男だらけの現場に、心の中では(仮性ホモの集まりだ)と悪態をついたり、3人の男から犯されている自分を想像したりなどしていますw
矢代の良いところの一つとして「本当にどうしようもない人だなww」と思わせてくれるところですかね。性的虐待をされていた過去を知った上で見た場合、痛々しく見えることってあるけど、こういったシーンを挟んでくることによって「そうは言っても、矢代だもんね」で済んでしまえるようなキャラ作り。本当に凄いなと思います。

そんな妄想でお楽しみ中の矢代を見つけ、三角が隣に腰を下ろします。
(あんたはもっと前でしょう 大韓部殿)
と心の中で突っ込こむ矢代。
三角はそんなことに気づきもせず、前に座る平田に挨拶しています……が、挨拶を終えた平田の視線はじっとりと矢代を睨みつけています。

(ほら見ろ 男(ヤロー)の嫉妬ほど手に負えねーもんはねぇ)

と、平田からの視線で、どっと疲れたように見える矢代。

三角が矢代を可愛がることが、今後の跡目争いにどう影響してくるのか。
平田は、おそらくそのことを考えているはず。
万が一、親(平田)である自分を抜いて、子(矢代)が自分よりも出世するなんてことがあったら…。
「男の嫉妬ほど手に負えない」がバチバチのフラグとなっておりますがな。。。矢代はん(涙)。


出所祝いも終わり、松原組を後にしようとする矢代に声をかけるものありけり。
そう、「囀る」では脇役として人気の高い「竜崎」登場です。
ここで、竜崎と矢代は「兄弟分」であることが判明。
チンピラ上がりのような竜崎組長と兄弟分なんて、矢代も色々と大変よね(。-ω-。)フムゥ

ここでの矢代と竜崎の会話は、お互いがお互いを煽りまくる感じで進むが
敵対心とまではいかない不思議な感じだ。
それもそのはず、二人の関係は「かつてヤッタ仲」であるw

つまり煽る内容も、シモ関係で煽りあっているというね。しかも部下の前でね、堂々とねww

ここでの煽り大会は、矢代の勝利とみていいでしょう。
決め手は「いつでも来な? ご自慢の真珠入 ケツの穴空にして待ってっから…な?」の高度な誘い受けと、手刀による竜崎の真珠触りで、竜崎をノックアウトしています。


竜崎との戦いを勝利で終えた矢代は帰宅の路。
運転する七原は、当然その戦いを見ていたが、そのことで矢代にこう告げる。

「松原組の奴ら いつでも締め上げる準備できてますから」

と、勝利したにもかかわらずお怒りモード。
というのも七原は「矢代の面子が潰された」と感じているからだった。

「俺の面子がいつ潰れたって?」

と、一刀両断する矢代。
しかしながら怒っているふうでもなく、むしろその考え方に物申す的な感じだ。
お前のその正義、ちょっと違くね?的な。
人には正義というものがあり、きっと面子だなんだっていうのは矢代にとっての正義でもなんでもない。そもそも面子が潰れるとは、名誉が傷つくことだったり、恥をかくことだったりするわけだけども、矢代自身は底辺から生き延びる為に、プライドなんかを かなぐり捨てて生きてきたような人。面子などという縛りは、矢代にとっては今更的なことなのかもしれない。

(ヤクザの思考に 負けるが勝ちなどというものはない 一度拳を振り上げたら 落とし所に気をつけないと自滅するだけだ)

こう考えられる矢代は、面子なんてもんは不要であり、ヤクザという世界に身を置きながらも俯瞰しているようです。
感情で動かず、頭で考える。これこそが矢代がヤクザ社会でうまく立ち回れている術なのかも知れないっすね。

七原に軽めの威嚇を入れたあと、矢代は「腹減った」とお腹を鳴らしながらいつものテンションに戻っている。七原ともいつもの馴れ合う感じで会話が続くと、その中で百目鬼の名前が出た。
すると(……そうだった もう来ないだろうな…アイツ)と、車窓の外を遠い目をした矢代さんでした。

そんな思い馳せる心とは裏腹に、矢代が住むマンションのエントランスでは百目鬼が立ちんぼしておりますw
何かを考えているようなその目線の先は、手元にある「新聞の切り抜き」でした。

「妹のせいでお兄ちゃんは現在インポになって悩んでいる」

そう葵に告げたら泣き出した、と報告してきた矢代に、非道である!と内心憤慨もしましたが、実は、百目鬼を怒らせて妹の元へ向かわせるためについた嘘だったのだと、分かりました。

矢代は葵に「百目鬼がきたら内ポケットを覗いてみろ」と告げており、葵はその通りに内ポケットを確認。すると、葵が日本藝術新人賞を受賞した記事の切り抜きが…ということだったんですね。

葵は、兄(百目鬼)は自分のことを嫌いだと思っていました。
しかし実際にはそうじゃなかった。
1年前の新聞の切り抜き。それを肌身離さず持っていた。
実は嫌われてなどいなかった、むしろ大事に思っていてくれいたんだと、葵も知ることに。百目鬼に対して抱いていた罪悪感も、これで解消されていくことでしょう。

そして、そんな策士のようなことまでして葵との関係を修復してくれた矢代。
百目鬼は、矢代の優しさに気づいてしまいました。
もうそうなると、目の前の葵よりも矢代ですw
ろくに話もせず、矢代の元に帰ろうとする百目鬼を葵が引き留めて告げます。

好きなことをさせてもらえて 今は幸せだと。
お兄ちゃんが居たからだよと。
お願いだから自分をもっと大事にしてと。

「そうしてくれなきゃ 私のことだって 私は許せない」

葵は葵で百目鬼の幸せを願えるようになっていたのでした(こんな一瞬でか?とも思うが)。
当初、矢代と百目鬼を引き離しキャラ出現??と疑っていたこともあり、
葵に対しては良い印象がなかったけど、ここにきてそのわだかまりも解消されました(私のね)。
そうよ、百目鬼。私も葵ちゃんと同じ意見。

「自分をもっと大事にして?」

過去を無かったことにはできないけれど、
未来へ進んでいく意志が、百目鬼にも葵ちゃんにも芽生え始めたのではないかしら。

さてここで、
「もう来ないだろうな…アイツ(百目鬼)」と車内で物思いに耽っていた矢代。

「明日から暫く顔(ツラ)見せんな」と、部下を通して百目鬼に告げておりました。
(当然、そんなことだけで「もう来ない」とはならないだろうから、ここは下記で考察をしています。
そんな矢代の虚しさもあっちゅーまに裏切り、矢代の帰宅を待つワンコ百目鬼。

気まずさを抱いた百目鬼は、下を向いたまま八代と対峙しています。
そんな彼を見た矢代は(…かーわいい)と心でつぶやき「来いよ」と家に誘います。

ちなみに、作者のヨネダコウ先生が、デビュー10周年を記念して販売したファンブック「20072017」の中で、「ときめいた時に”かわいい”が出てしまう」とおっしゃっています。
てことは、矢代は百目鬼に「ときめき」=「期待や喜び」により、心が弾んでいるということですね!
そういえば、1話目では百目鬼の背中で目が覚めた時「キュンっ」としておりましたw

とはいえ、矢代もまだこの時点では「好き」という感情までには至っていないと思います。

自宅に入ると同時に、上着、ネクタイを外し、廊下に落としたものを百目鬼が拾って歩くという関係。
これ、普段百目鬼がいない時でもやってるんすかね?それとも、ヤクザ世界では、必ずお付きのモノ(七原とか)がいて、毎回これの繰り返しなんでしょーか。謎。
そんな百目鬼に一言掛ける矢代。

「風呂入る お前も入って背中流せ 服はぬぐなよ」

矢代だけが裸の付き合いなん??いずれにしても「囀る」では
「雨」「風呂」のシーンでは、大事なシーンが描かれがちと噂されておりますw
てことで、大事大事のシーンへGo。

スーツの上着を脱ぎ、ズボンを膝まで捲し立てた百目鬼が風呂に入ると、
すでに矢代は背中洗ってね待ち状態(当然すっぽんぽん)。

背中を洗い出した二人の会話は素敵なもので
墨を入れていない矢代の身体を「綺麗です」と二度も告げる百目鬼と、
「綺麗」と言われた矢代の返事が「バカ」だったこと。
…ふぅ、ため息。いつもの矢代なら「バーカ」とのばして言いそうなのにだ。
「バカ」
の一言って、こっちが照れまんがな(。-_-。)


そして百目鬼は葵とのたまに連絡することになったと報告して、葵に言われたことを思い出します。

「お願いだから自分をもっと大事にして…っ」

そして、矢代へ告げるのです。

「頭 俺を側において下さい」

自分を大事にすることとは、すなわち自分に素直になることだと思います。
何をしたいのかに対し、百目鬼は矢代の側にいることを望んだということが
私は切なくも嬉しい。

さらに百目鬼は続けます。

「何でもします あなたの側にいられるなら こんなに誰かに惹かれたことはありません」

綺麗で気になる人だった存在から「惹かれる」存在に変化したのは、
もちろん葵との関係修復をしてくた時だろう。
矢代の思いやり、優しさ。
そんなところに人間的に惹かれたのだと思います。憧れとかに近い感情でしょうかね。
本格的に好きになっていくのは、この後ってことになるでしょう。

ただでさえ可愛いく思っている百目鬼が、またしても心に響くようなことを言ってきてしまうわけです。しかもさっきまでは「戻ってこないだろうなぁ」と思っていたのにです。
このギャップ萌え、さぁどうする?矢代?

「…暫く来んなっつったのは お前にムカついていたからじゃねぇ」

と、独り言のように告げる矢代か〜ら〜の〜、尺八!! …ヾ(-_-#)オイ
バスタブに腰掛けた百目鬼の百目鬼を、いつもの調子で貪り食います。
百目鬼が「寒くないか」と声をかけるも返事がない。
ナニかに夢中になっているような矢代。よく見ると自慰をしながらのフェラでした。

矢代のソレからは我慢汁が流れ出し、明らかに席的興奮を感じている矢代。
今まで百目鬼にしていたフェラでは、矢代自身が自慰をすることはなかったため、
フェラをすることが単なる「悪戯」ではない状況なのだとわかります。

百目鬼は、そんな矢代を見て目の表情が変わります。
自分が「性の対象」になっている事実。
今まで押さえていた感情「髪に触れてみたい」…というより、頭を撫でたい?
を実行に移すのでした。
矢代は頭を撫でられたことに「………」と思うことがあるよう。

「すいません ずっと髪に触ってみたかった… 嫌なら言って下さい…」と百目鬼。

「……っと もっと強く抑えつけろよ」と言い放ち、百目鬼の手を自らの手で掴み、頭を強く押さえつけるよう促す矢代。

まさかこうくるとはねw さすがに一筋縄ではいかぬ矢代よ。
戸惑う百目鬼をよそ目に、頭を強く抑えつけられた矢代は、さらに自慰のスピードを加速させて果てたのでした。

そこからの矢代の言い訳は、
「…白状するとな 三角さんの言うとおりお前って俺の好みど真ん中みたいなんだわ」
「男が好きなわけじゃねーとか言いながら やっぱあんだよなそういうの ガッカリだわ」
「でも そんだけな? それ以上はねーから」

イッたばかりにもかかわらず、賢者タイム不要の矢代w むしろコレ、ピロートクなんかい?
ていうか、やはり百目鬼ど真ん中だったのね。
それを自分でもちゃんと分かっていて、部下には手を出さないルールもちょっと破っちゃう位には、百目鬼は特別な存在。ていうか百目鬼の「綺麗」とか「惹かれる」という言葉に絆され始めてもいるのかなと。

「あとお前 もしやめたくなったら早めに言え 今ならまだ間に合うから な?」

矢代の優しさ、賢者のようやぁ・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
絆され始まっていつつも、まだ、百目鬼が足を洗う余地を残しているなんて。
なんというか「囀る」の世界においては、ヤクザって切ないもののような気がしてきました。

湯船に浸かってから出るから先に出てろと言われた百目鬼。
風呂場を出る間際

「…あの 頭はもしかして 俺に抱かれたいとか思うんですか?」

と問う百目鬼。

「……っ」

何かを言おうとして言葉にできない矢代。
しかし、すぐに考えて

「お前は 優しそうな普通のセックスしそうだから嫌だ」

そう言ってお風呂のお湯で両手ですくい「パシャ」と顔をふさぐ矢代。

「…わかりました」

と風呂場を出て、ついさっきまで矢代の頭を撫でていた自分の手を見つめる百目鬼。

・・・というところで、3話は終わります。

いや〜、多分このお風呂場のシーンから
お互いに「性」としての意識、つまり「好き」という感情へ動き出したのだと思ってます。

外見からくる「綺麗」だったという印象が、
内面にある人としての「美しさ」も知った百目鬼。
背中を見て「綺麗」と言ったのは、人間としての矢代がということなんでしょう。
「惹かれる」とは、そういう心境の変化。
そして、自慰をしている矢代を見て「性」を感じてしまった。
…つーか、惹かれたタイミングから、性を感じるまでが早すぎやしねーか?ww

そして、出来ることならヤクザから足を洗わせたい矢代と
矢代の側に居たいとハッキリ自覚した百目鬼。

ここら辺が、今後の流れに大きく関わってくるんでしょうね。

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もう来ないだろうな…アイツ について

「明日から暫く顔(ツラ)見せんな」と、部下を通して百目鬼に告げていたので、
馬鹿正直な奴のことです。本当に顔を見せなくなるという可能性もありましたね。危なかったw

そうは言っても、矢代の優しさが溢れ出てしまったこの行為。
「自分のことを思っていてくれる家族が居る」現場をまざまざと見せつけられてしまいました。
もともと百目鬼のことをヤクザに向いていないと思っているし、できれば純粋な彼をヤクザ社会に染めたくは無いとも思っているのでしょう。

百目鬼と葵は、お互いが誤解のもとにすれ違っている部分もあったので、それが修復できれば再び家族として寄り添っていけるかもしれない。矢代は今回、そんな二人の修復作業をしたわけです。
本音は、百目鬼を自分の元に置いておきたい。
だけど、家族の元に返してやりたいという気持ちとの間で揺れ動いている状態なのかなぁと。

「暫く」というのは、百目鬼に与えた猶予期間。
家族をとり、戻ってこなくてもそれまで。
自分では得られなかった家族という存在が羨ましくもあるが、
好意を持つ百目鬼には幸せになって欲しいという自己犠牲的な思いもあるかもしれないなぁ。

そうすると、お風呂場での「…暫く来んなっつったのは お前にムカついたからじゃねぇ」の言葉も、私的にはしっくりくる形となるわけです。戻るも戻らぬも百目鬼次第。
でも、自分の元に戻ってきてた百目鬼。こりゃ矢代的には「可愛い」が一気に膨れあがっちまうでしょうねぇ。ふぅ…たまらないっす。

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ヤクザ相関

1巻では、3つの組織が出てきてますね。

そして、その中での盃関係、いわゆる「擬制的血縁関係」(血の繋がりのない者同士、お互いの合意のもと「親と子(または親族)」の関係を結ぶこと。ただし養子縁組はこれに含まれない)として予想される盃関係が下記。

盃の種類人名
親子盃三角 ー 平田
三角 ー 竜崎
平田 ー 矢代
兄弟盃竜崎 ー 矢代(3話)
兄弟盃(舎弟関係)三角 ー 矢代(1話)

三角は真誠会の組長時代、矢代と舎弟関係になっています(1巻1話)
そして、組長と若頭の関係である人たちはもれなく親子の盃を交わしていると思われます。
なぜかというと、「親子盃」と「兄弟分」の違いは、組織内において立ち位置が変わるんですねー。

親子盃(親分・子分)親と子の関係。組織内において継承権を持つ身分(子分を取りまとめるのが若頭)。
兄弟盃(舎弟)兄弟関係。盃の割合によって兄弟が決まる。
・五部の盃(対等な関係)
・七文の三の盃(7兄・3子)

このことから、誰と誰が盃を交わしているかが想像つくんだけど、
親団体の若頭である「三角」が、傘下組織の「竜崎」とも親子杯を結んでいるかが、ちと不明。
三角と平田の親子関係の方は、もともと真誠会の組長だった三角の後釜として、平田を組長にしているので、親子関係を結んでいるのは当然ですよね。

そして、竜崎と矢代の兄弟盃は、おそらく「五部の盃」ではないかと。
でないと、1話において三角との兄弟盃について「舎弟関係」とは言わないでしょう。

このことから、1話から続いている「道心会跡目争い」いおいて

「平田には悪いが 俺はお前(矢代)を側におきたい」

という三角の発言が、内部抗争の火種になりかねないという嵐の前触れになっていると言うことっすね。おー怖。

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